「クロコダイルのバッグは、ふつうのバッグと同じように売れる?」——クロコダイルのバッグは、使われている動物の種類によっては、種の保存法の取引の規制を確かめる必要があります。オーストリッチやリザード、パイソンなど、ほかの希少な革も同じです。
そこでこの記事では、クロコダイルのバッグを売るときの注意を、種の保存法の取引の規制、登録が必要な場合、種名の確かめ方、海外とのやりとりの順に、環境省と経済産業省の情報をもとに中立の立場でまとめました。
この記事のポイント
- 希少な野生動植物の種は、売ることを含めた取引が原則として禁止されています。
- 一部の種は、皮などの加工品も対象で、登録すれば取引できる場合があります。
- 対象かどうかは種によって違うため、購入時の書類などで確かめましょう。
1. 種の保存法の取引の規制
まず、環境省によると、種の保存法で指定された希少な野生動植物の種は、取引(あげる、売る、貸す、もらう、買う、借りる)と、販売などを目的とした陳列・広告が原則として禁止されています。また、一部の種については、毛や皮、爪、牙などの器官や、その加工品も規制の対象になります(環境省「譲渡し等の規制及び手続きについて」)。
どの種のどの器官や加工品が対象になるかは、法律にもとづく政令で決められています。そのため、ワニやダチョウなどの革を使ったバッグが規制の対象になるかは、使われている動物の種や、指定の内容によって違います。
2. 登録が必要な場合
次に、環境省は、国際希少野生動植物種については、登録を受けることで取引が可能になる場合があるとしています。登録の対象は、種の保存法の規制が始まる前に国内で取得したものや、関税法の許可を受けて輸入されたものなどです。
また、環境省は、登録せずに国際希少野生動植物種の個体等の取引をすると、厳しい罰則があるとしています。さらに、登録票は登録されていることの証明であり、種名を保証するものではないとしています(環境省「個体等の登録制度について」)。
3. 対象かどうかは種名で決まる
さらに、「クロコダイル」「オーストリッチ」「リザード」「パイソン」といった呼び方は、いくつかの種をまとめた呼び名です。同じ呼び方でも、種や生息する地域によって、規制の扱いが違うことがあります。
したがって、購入時の書類や保証書、販売店の説明などで、使われている動物の種名を確かめておきましょう。わからない場合は、自分で判断せず、店に相談しましょう。
4. 型押しの革は対象にならない
そして、ワニの革に似せた型押しの牛革などは、希少な野生動植物の革ではありません。環境省の手続きの案内でも、譲り渡したい物が希少野生動植物でない場合は、手続きは不要としています。
ただし、本物の爬虫類の革か、型押しの革かを見た目だけで決めつけるのは避けましょう。素材がわからない場合は、査定のときに確かめてもらいましょう。
5. 海外とのやりとりの注意
加えて、海外の人に売ったり、海外から買ったりする場合は、別のルールにも注意が必要です。経済産業省は、オークションサイトやフリマサイトを通して、ワシントン条約の規制対象種が使われた商品(ワニ革バッグなど)を輸入・輸出する際には、輸出国が発給するワシントン条約にもとづく輸出許可書が必要で、ない場合は税関で輸出入が認められないとしています(経済産業省「ワシントン条約(CITES)」)。
6. 売る前に準備しておくこと
最後に、購入時の書類や、登録票がある場合はその書類を、バッグと一緒にそろえておきましょう。付属品の考え方は付属品がないブランドバッグの査定、見られる点はブランドバッグの査定ポイントで解説しています。
7. クロコダイルのバッグに関するよくある質問
クロコダイルのバッグは、すべて登録が必要ですか。
すべてではありません。使われている動物の種や、指定の内容によって違います。購入時の書類などで種名を確かめ、店に相談しましょう。
登録票をなくしてしまいました。
登録の手続きは、一般財団法人自然環境研究センターが行っています。くわしくは、環境省の案内や同センターに確かめましょう。
書類がないバッグは買い取ってもらえませんか。
店によって判断が違います。買取できないほかの理由は買取できないブランドバッグで解説しています。
まとめ:クロコダイルのバッグは「種名と書類」を確かめて売る
まず、希少な野生動植物の種は、売ることを含めた取引が原則として禁止され、一部の種は皮などの加工品も対象です。次に、登録すれば取引できる場合がありますが、対象かどうかは種によって違います。そして、購入時の書類などで種名を確かめ、自分で判断せずに店に相談しましょう。
最高値ナビなら、複数の買取店の価格をまとめて比較できます。各カテゴリの買取価格一覧はこちら
関連記事:ブランドバッグの査定ポイント / 買取できないブランドバッグ / 古物営業法と買取
公開日 2026.10.21 / 更新日 2026.10.21
※本記事は買取に関する一般的な情報を中立の立場で提供するものです。規制の対象や手続きは、動物の種や時期により異なります。最新の情報は環境省などでご確認ください。運営者情報・古物営業法に基づく表記はサイトフッターをご覧ください。
※出張買取(訪問購入)を利用する場合、ブランドバッグは特定商取引法に基づくクーリング・オフ(8日間)の対象です(消費者庁「訪問購入」)。

