「iPhoneを売るとき、初期化だけで大丈夫?」——iPhoneを売る前の初期化は、「設定」の「すべてのコンテンツと設定を消去」で行います。Appleによると、消去すると「探す」とアクティベーションロックもオフになります。ただし、消去の前に済ませておく準備があります。
そこでこの記事では、Appleの案内(2026年6月更新)にそって、iPhoneを売る前の初期化の手順と、その前にやること、手放したあとに気づいたときの対処を中立の立場でまとめました。
この記事のポイント
- まずバックアップを取り、新しい機種がある場合はデータを移してから初期化します。
- 次に、Apple Watchのペアリング解除と「盗難デバイスの保護」のオフを済ませます。
- そして、「すべてのコンテンツと設定を消去」を最後まで終えると、「探す」とアクティベーションロックはオフになります。
1. iPhoneを売る前の初期化が必要な理由
まず、初期化が欠かせない理由は2つあります。1つは、写真や連絡先などの個人情報を消すためです。もう1つは、アクティベーションロックを外すためです。
Appleによると、アクティベーションロックは「探す」をオンにすると自動で有効になります。有効な間は、Apple Accountのパスワードを入力しない限り、誰も「探す」をオフにしたり、iPhoneを消去して使い始めたりできません(Apple「iPhoneとiPadのアクティベーションロック」)。つまり、ロックが残ったままだと、次に使う人がiPhoneを使えません。そのため、買い取ってもらえないのが基本です。
2. 初期化の前にやること
次に、初期化の前に済ませておくことです。消去したあとでは戻せない作業もあるため、順番に進めましょう。
- バックアップ:iCloudかパソコンに保存します。
- 新しい機種への移行:クイックスタートなどで、データを新しいiPhoneに移します。
- Apple Watch:ペアリングを解除します。Appleによると、解除するとApple Watchも初期化され、アクティベーションロックが外れます(Apple「Apple Watchのペアリングを解除して消去する」)。
- 盗難デバイスの保護:「設定」の「Face IDとパスコード」でオフにします。Appleは、売却・譲渡・下取りの前にオフにしておく必要があるとしています(Apple「iPhoneの『盗難デバイスの保護』について」)。
- マイナンバーカード:iPhoneに追加している場合は、削除しておきます。デジタル庁は、スマートフォンを手放す前や機種変更の前に削除するよう案内しています(デジタル庁「スマートフォンを手放す・機種変更するとき」)。
- パスワードの確認:消去の途中で、Apple Accountのパスワードを求められることがあります。
とくに「盗難デバイスの保護」が有効な間は、「探す」をオフにできません。さらに、自宅などから離れた場所では1時間の待機時間がかかることがあるため、自宅で済ませておくと安心です。なお、バックアップの方法はiPhoneのバックアップで解説しています。
3. iPhoneを売る前の初期化の手順
そして、準備ができたら消去します。Appleの案内では、次の手順です(Apple「iPhoneやiPadを売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと」)。
- 「設定」で自分の名前をタップし、下にスクロールして「サインアウト」をタップする
- 「このiPhoneを消去」か「消去せずにサインアウト」を選ぶ(「消去せずにサインアウト」を選んだ場合も、次の手順で必ず消去する)
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップする
- パスコードを入力し、「iPhoneを消去」をタップする
また、「探す」がオンの場合は、Apple Accountとパスワードの入力が必要になることがあります。eSIMを使っている場合は、eSIMも消去するかを聞かれるため、売るときは消去する方を選びます。ただし、電話番号を新しい機種に移す前にeSIMを消すと困るため、先に移行を済ませておきましょう。
こうして消去を最後まで終えると、Appleによると「探す」とアクティベーションロックはオフになります。最後に「こんにちは」の画面が表示されれば完了です。
4. 初期化できないとき・手放したあとに気づいたとき
一方、iPhoneを手放してから消し忘れに気づいた場合も、対処の方法があります。Appleによると、iCloud.comの「デバイスを探す」からiPhoneを消去できます。あわせて、Apple Accountのパスワードを変えて、2ファクタ認証をオンにしておきましょう。
さらに、Apple Accountのデバイスの一覧で「アカウントから削除」を選ぶと、そのiPhoneはiCloudや「探す」などのサービスを使えなくなります(Apple「Apple Accountにサインインしているデバイスを確認する」)。
なお、Appleによると、iPhoneを復旧(リカバリー)したときも、アクティベーションロックが有効かどうかの確認が行われます。そのため、パソコンにつないで復旧しただけでは、ロックは外れません。
5. iPhoneを売る前の初期化に関するよくある質問
初期化すると、iCloudの写真も消えますか。
消えません。Appleによると、iPhoneのコンテンツを消去しても、iCloudに保存してあるコンテンツは削除されません。ただし、iCloudにサインインしたまま写真などを手で削除すると、iCloudやほかのデバイスからも消えるため注意しましょう。
「消去せずにサインアウト」を選ぶとどうなりますか。
データがiPhoneに残ります。Appleは、データをすべて削除したい場合は「このiPhoneを消去」を選ぶよう案内しています(Apple「『消去せずにサインアウト』を選択した場合」)。したがって、売る場合は消去を選びましょう。
SIMカードは抜いたほうがいいですか。
はい。SIMカードは抜いて手元に残します。なお、iPhone Airのように、SIMカードのトレイがない機種もあります(Apple「iPhoneのモデルを識別する」)。
まとめ:iPhoneを売る前の初期化は「準備を済ませて、消去を最後まで」
まず、バックアップとデータの移行を済ませます。次に、Apple Watchのペアリング解除と「盗難デバイスの保護」のオフを行い、最後に「すべてのコンテンツと設定を消去」を完了させましょう。このように、iPhoneを売る前の初期化は、順番どおりに進めればアクティベーションロックまで外せます。
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公開日 2026.10.02 / 更新日 2026.10.02
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