「グラボだけ売りたい。いくらになる?」——グラボの買取価格は、GPUの型番、つまり世代とグレードを中心に決まります。グラボ(グラフィックボード)は今の最新がGeForce RTX 50シリーズですが、少し前の世代でも、型番によっては中古で値段がつくことがあります。
そこでこの記事では、グラボの買取について、型番の見方、箱なしや付属品の扱い、マイニングに使った物や故障品の扱い、売る前の準備を中立の立場でまとめました。
この記事のポイント
- 査定は「型番(世代とグレード)」が中心です。
- 箱なしでも買い取る店はありますが、扱いは店によって違います。
- グラボにはデータが保存されないため、PCのような初期化は必要ありません。
1. グラボの買取価格は型番で決まる
まず、型番の見方を押さえましょう。たとえば「RTX 5070」なら、上の2けた「50」が世代、下の2けた「70」がグレードを表します。世代が新しく、グレードの数字が大きいほど、性能が高く、買取価格も高くなることがあります。
| 型番の例 | 世代 | グレード |
|---|---|---|
| RTX 5090・5080 | 50シリーズ(最新) | 上位 |
| RTX 5070・4070 | 50・40シリーズ | 中上位 |
| RTX 4060・3060 | 40・30シリーズ | 中位 |
なお、NVIDIAによると、RTX 50シリーズには5090、5080、5070 Ti、5070、5060 Ti、5060、5050のモデルがあります(NVIDIA「GeForce RTX 50シリーズ」)。
また、使われている型番の目安として、Valveの調査(2026年9月)では、RTX 5070、RTX 5060、RTX 5060 Tiなどが上位に並び、RTX 4060やRTX 3060も続きます(Steam「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」)。そのため、少し前の世代でも、利用者の多い型番は、中古でも値段がつくことがあります。
同じ型番でもメモリの容量が違う
さらに、同じ型番でも、ビデオメモリの容量が違うモデルがあります。たとえば、NVIDIAによると、RTX 5060 Tiの標準メモリ構成は16GBと8GBの2種類です(NVIDIA「GeForce RTX 5060 ファミリー」)。また、前の世代のRTX 4060 Tiにも、16GBのモデルがあります。
このように、容量が違えば性能も違うため、査定額が変わることがあります。したがって、見積もりでは、型番とあわせてメモリの容量も伝えましょう。
また、グラボは、NVIDIAのGPUを使って、ASUSやMSI、GIGABYTEなどのメーカーがボードを作っています。同じ型番でも、メーカーやモデルによって大きさや冷却の仕組みが違うため、ボードのメーカー名とモデル名も控えておきましょう。
新しい世代が出たときの動き
また、新しい世代が出ると、前の世代の買取価格が下がる場合があります。たとえば、NVIDIAは2025年1月6日にRTX 50シリーズを発表し、RTX 5090とRTX 5080を同じ月の30日から販売すると案内しました(NVIDIA Newsroom「NVIDIA Blackwell GeForce RTX 50 Series Opens New World of AI Computer Graphics」)。そのため、使わなくなったグラボは、しまい込まずに見積もりを取ってみましょう。
型番とメモリの確かめ方
では、型番はどこで確かめればよいのでしょうか。まず、箱や購入の記録、グラボの基板や背面のシールに書かれています。
また、PCに付けた状態なら、Windowsでも確かめられます。Microsoftによると、「ファイル名を指定して実行」で「dxdiag」と入力して開くDirectX 診断ツールの「ディスプレイ」タブの「名前」に、表示用のアダプターの名前が出ます。ほかに、デバイスマネージャーの「ディスプレイ アダプター」でも確かめられます。
なお、ここに「Microsoft 基本ディスプレイ アダプター」と出る場合は、メーカーのドライバーではなく、Windowsの汎用のドライバーが使われています(Microsoft「Windows の Microsoft 基本ディスプレイ アダプター」)。その場合は、メーカーのドライバーを入れると、正しい名前を確かめられます。
2. 箱なし・付属品なしの扱い
次に、箱や付属品です。箱がなくても、買取の対象にする店はあります。ただし、扱いは店によって違い、外箱だけがない場合は減額しない店もあれば、外箱がないと減額する店もあります。
そのため、次のような付属品が残っていれば、一緒に出しましょう。
| 付属品 | ポイント |
|---|---|
| 外箱 | 減額しない店もあるが、送るときの梱包にも使える |
| 補助電源の変換ケーブル | 付属していた物は、なくさずにそろえる |
| ステー(支え) | 重いグラボを支える部品。付属していれば一緒に |
| 説明書・保証書 | 保証が残っているかを伝える手がかりになる |
とくに、外箱以外の付属品がないと、減額の対象にする店もあります。
3. マイニングに使ったグラボ
さらに、暗号資産のマイニングに使ったグラボは、状態によって減額したり、買い取らなかったりする店もあります。長時間の高い負荷で、ファンなどが傷んでいることがあるためです。
したがって、使用歴は見積もりのときに正直に伝えましょう。あとから分かると、トラブルのもとになります。
4. 故障・ジャンクのグラボ
また、画面が映らない、ファンが回らないといった故障品でも、型番と外観から部品取りの価値を見て、ジャンク品として受け付ける店もあります。ただし、基板の焦げや部品の破裂など、傷みが大きいものは対象外になることがあります。
そのため、壊れていても、すぐに捨てずに一度相談してみるのが一つの方法です。
売る前に動作を確かめる
また、動くグラボなら、売る前に次の点を確かめておきましょう。
- デバイスマネージャーに、グラボの名前が正しく表示されるか
- ゲームや動画で、画面の乱れやちらつきが出ないか
- ファンが回るか、異音がしないか
- HDMIやDisplayPortなど、それぞれの出力端子で映るか
もし不具合があれば、見積もりのときに伝えましょう。あとから分かるより、トラブルを避けられます。
5. 売る前の準備と梱包
そして、売る前には次の準備をしましょう。
- 型番を控える:基板や背面のシール、箱、購入の記録で確かめます。
- 軽く掃除する:ファンのホコリを落とします。NECの解説では、エアダスターは缶を立てて使うよう注意しています(NEC LAVIE公式サイト「パソコンの掃除方法」)。
- 静電気に注意して外す:外し方の注意はPCパーツの買取で解説しています。
- 守って梱包する:帯電防止の袋に入れ、緩衝材で動かないようにします。
外すときと送るときの注意
とくに、PCから外すときは、静電気と電源に気をつけましょう。NECは、作業の前にPCを完全にシャットダウンし、電源ケーブルをコンセントから抜くよう案内しています。スリープや休止状態では、電源が完全には切れていないためです。また、金属に触れて体の静電気を逃がし、静電気防止の手袋やリストバンドを使うことをすすめています。
さらに、送るときは、端子や基板が箱の中で動かないようにしましょう。外箱がない場合も、帯電防止の袋に入れてから、緩衝材ですき間を埋めると安心です。
なお、ゲーミングPCから外して売るか、PCごと売るかは自作PCの買取で解説しています。
6. グラボの売却に関するよくある質問
RTX 20・30シリーズでも売れますか。
買い取る店もあります。とくに、利用者の多い型番は、中古でも値段がつくことがあります。
初期化は必要ですか。
グラボ自体にはデータが保存されないため、PCのような初期化は必要ありません。ただし、PCごと売る場合は、PCのデータを消しましょう。
ゲーミングPCに付けたまま売れますか。
売れる場合があります。その場合は、PC全体の構成で査定されます。くわしくはゲーミングPCの買取をご覧ください。
AMDのRadeonも売れますか。
買い取る店もあります。Radeonも、NVIDIAのグラボと同じように、型番とメモリの容量を控えてから見積もりを取りましょう。
変換ケーブルをなくしたら、どうなりますか。
外箱以外の付属品がないと、減額の対象にする店もあります。まずは、ない物を伝えたうえで見積もりを取り、ほかの店とも比べましょう。
保証書は必要ですか。
なくても買い取る店はあります。ただし、メーカーの保証が残っている場合は、保証書や購入の記録があると、そのことを伝えやすくなります。
まとめ:グラボの買取は「型番を正しく伝える」
まず、型番で世代とグレードを確かめ、付属品を探しましょう。次に、マイニングの使用歴や不具合は正直に伝え、守って梱包します。このように、グラボの買取は、型番と状態を正しく伝えることが高く売る近道です。
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関連記事:ゲーミングPCの買取 / PCパーツの買取 / 買取トラブルを避けるには
公開日 2026.10.14 / 更新日 2026.10.14
※本記事は買取に関する一般的な情報を中立の立場で提供するものです。査定の基準や買取の対象は、店や製品により異なります。運営者情報・古物営業法に基づく表記はサイトフッターをご覧ください。
※出張買取(訪問購入)では、液晶ディスプレイやプリンターなど持ち運びが容易でない家庭用の電気機械器具と、パソコン用のソフトなどプログラムを記録した物は、特定商取引法の訪問購入の規定(8日間のクーリング・オフなど)の対象外です(特定商取引法施行令 第34条)。一方、パソコン本体や、SSD・HDD・メモリなどのパーツは、消費者庁が示す対象外の具体例に含まれていないため、対象になると考えられます(消費者庁「特定商取引に関する法律施行令第34条で規定する物品の具体例」)。

