「使わなくなったCPUやメモリも売れる?」——PCパーツの買取は、CPU、マザーボード、メモリ、グラフィックボード、SSD、電源などを、単品で受け付けている店があります。ただし、パーツによって、査定の見られ方や、受け付けるかどうかが違います。
そこでこの記事では、PCパーツの買取について、パーツごとの査定のポイント、箱と付属品の扱い、外し方と梱包の注意を中立の立場でまとめました。
この記事のポイント
- CPU・GPU・メモリなどは、単品でも売ることができます。
- 箱や付属品の扱いは店によって違い、外箱だけなら減額しない店もあります。
- 静電気と曲がりに気をつけて外し、守って梱包しましょう。
1. PCパーツの買取で見られるポイント
まず、主なパーツと、査定で見られるところは次のとおりです。
| パーツ | 査定で見られるところ |
|---|---|
| CPU | 世代とグレード、ピンや端子の曲がり、付属のクーラー |
| マザーボード | チップセット、ソケットのピン、付属のパネルやケーブル |
| メモリ | 規格(DDR4・DDR5など)と容量、枚数(セットか) |
| 電源 | 容量と状態、付属のケーブル |
| CPUクーラー・ケース | 状態と付属品。大きな物は送料にも注意 |
なお、グラボ(GPU)はグラボの買取、SSDやHDDはSSD・HDD・メモリの買取で、それぞれくわしく解説しています。
また、古い規格のメモリや、一部のチップセットのマザーボードは、買取の対象外にする店もあります。さらに、HDDやSATAのSSDは単品では買い取らない店もあるため、先に対象を確かめましょう。
型番とスペックを控える
売るパーツの型番とスペックを控えます。PCに付いたままなら、Windowsの「設定」→「システム」→「バージョン情報」の「デバイスの仕様」で、プロセッサの種類や、インストールされているRAM(メモリ)の量を確かめられます(Microsoft「Windows デバイスに関する情報を検索する」)。
| パーツ | 控えておきたいこと |
|---|---|
| CPU | メーカー・型番 |
| メモリ | 規格(DDR4・DDR5など)・容量・枚数 |
| SSD・HDD | 容量・接続の方式(SATA・NVMeなど) |
| マザーボード | メーカー・型番・対応するCPUのソケット |
| 電源 | 容量(W)・ケーブルの方式(着脱式か) |
また、外したパーツは、本体のシールや買ったときの箱で型番を確かめられることがあります。
2. 箱と付属品の扱い
次に、箱と付属品です。扱いは店によって違い、外箱だけがない場合は減額しない店もあれば、外箱がないと減額する店もあります。
とはいえ、付属品の有無で額が変わる場合もあるため、次のような物は探しておきましょう。
- CPU:付属のクーラー、ソケットの保護カバー
- マザーボード:背面のパネル、ネジ、ケーブル、説明書
- 電源:付属のケーブル(とくに着脱式のもの)
保証書やレシートの扱い
さらに、メーカーの保証が残っているパーツは、保証書やレシートなど、購入の記録も一緒に用意しておきます。ただし、保証を次の持ち主が使えるかどうかは、メーカーや販売店の条件によって違います。そのため、保証が残っていることを伝えるときは、保証の期間と条件もあわせて確かめておきましょう。
付属品が見つからないとき
なお、付属品が足りないときは、足りない物を見積もりのときに伝えましょう。買い足す前に、今の状態での見積もりを確かめると、費用に見合うかを判断できます。とくに、CPUクーラーやケーブルは、別の箱にしまったままのこともあるため、まとめて探してみましょう。
3. 外し方・保管・梱包の注意
さらに、パーツは外すときに壊れることがあるため、注意が必要です。NECの解説によると、静電気はマザーボードやメモリ、SSDなどの部品を壊すおそれがあります。そのため、作業の前に金属に触れて体の静電気を逃がし、できれば静電気防止のリストバンドを使いましょう(NEC LAVIE公式サイト「パソコンの掃除方法」)。
また、外したパーツは、帯電防止の袋や買ったときの箱に入れ、緩衝材で守って送ります。とくにCPUやマザーボードのピンは曲がることがあるため、保護カバーをつけておきましょう。
動作を確かめてから外す
なお、外す前に、PCに付けた状態で動くかを確かめておくと、見積もりのときに状態を正しく伝えられます。たとえば、メモリは、Windowsの「デバイスの仕様」で、インストールされているRAMの量が、取り付けた容量と合っているかを確かめます。さらに、確かめた日と方法をメモしておくと、店に伝えるときに役立ちます。
箱がない場合の梱包
また、買ったときの箱がない場合は、帯電防止の袋に入れてから、緩衝材で包みます。そのうえで、パーツより一回り大きい箱に入れ、すき間を埋めて動かないようにしましょう。とくに、メモリやSSDのような小さなパーツは、袋に品名を書いておくと、店が中身を確かめるときに役立ちます。
4. 第13・14世代のIntelのCPUを売るとき
加えて、IntelのCPUの一部には、注意したい情報があります。Intelは、第13・14世代のCore i5・i7・i9(デスクトップ用)で動作が不安定になる問題を公表し、マイクロコード「0x12F」以降のBIOSへの更新を勧めています。また、保証を2年延長しています(インテル「Intel® Core™ 13世代および14世代デスクトッププロセッサのvminシフト不安定性問題 – 最新情報」)。
したがって、該当するCPUを売るときは、不安定な症状がなかったかを確かめ、あれば正直に伝えましょう。また、マザーボードのBIOSを更新したかどうかも、あわせて伝えると、店が状態を判断する材料になります。
マザーボードを外したあとのWindows
また、マザーボードを売って、残りのPCを使い続ける場合は、Windowsのライセンスにも注意します。Microsoftによると、Windows 11のデジタルライセンスはハードウェアとひもづいていて、マザーボードの交換など大きな変更をすると、ライセンス認証をやり直す必要があります。そのため、Microsoftアカウントをライセンスにリンクしておくと、認証のトラブルシューティングツールでやり直せます(Microsoft「ハードウェアの変更後に Windows のライセンス認証をもう一度行う」)。
5. まとめて売るか、1点ずつ売るか
また、パーツが複数ある場合は、まとめて売ると上乗せする店もあります。一方で、1点だけでも受け付ける店もあり、買取額の目安が一定以上なら送料を負担する店もあります。
そのため、点数と送料の条件を見て、まとめるかどうかを決めましょう。PCを丸ごと売るか、パーツに分けるかは自作PCの買取で解説しています。
送料と梱包の条件を確かめる
さらに、宅配で送る場合は、送料を店が負担する条件や、送る箱の大きさを先に確かめます。とくに、ケースや電源などの大きな物は、送料がかかることがあります。そのうえで、パーツどうしがぶつからないように、1点ずつ袋に入れてから箱に詰めましょう。
6. PCパーツの売却に関するよくある質問
動作を確かめられないパーツも売れますか。
ジャンク品(動作が確かめられない品)として受け付ける店もあります。ただし、値段が下がることがあるため、確かめられる場合は確かめておきましょう。
CPUとマザーボードは、セットで売ったほうがいいですか。
どちらでも売れますが、店によって評価が違います。セットで見積もりを取り、単品の合計と比べると判断しやすくなります。
SSDを売るとき、データはどうすればいいですか。
必ず消してから出しましょう。消し方はパソコンのデータ消去の方法で解説しています。
CPUのピンが曲がっていても売れますか。
ジャンク品として受け付ける店もあれば、対象外にする店もあります。曲がりがある場合は、見積もりの前に伝えましょう。
メモリは1枚だけでも売れますか。
1枚でも受け付ける店があります。なお、2枚組で買った物は、そろえて出すかどうかで見積もりが変わることがあります。
古い世代のパーツも売れますか。
古い規格のメモリや一部のマザーボードは、対象外にする店もあります。まずは、売りたい店で対象かどうかを確かめましょう。
保証が残っているパーツは、査定が変わりますか。
店によって扱いが違います。保証が残っているかを見る店もあるため、保証書やレシートがあれば、見積もりのときに伝えましょう。
まとめ:PCパーツの買取は「型番・付属品・守って送る」
まず、パーツごとの型番とスペックを控え、付属品を探しましょう。次に、静電気や曲がりに気をつけて外し、守って梱包します。このように、PCパーツの買取は、型番と付属品をそろえ、壊さずに送ることが基本です。
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公開日 2026.10.14 / 更新日 2026.10.14
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※出張買取(訪問購入)では、液晶ディスプレイやプリンターなど持ち運びが容易でない家庭用の電気機械器具と、パソコン用のソフトなどプログラムを記録した物は、特定商取引法の訪問購入の規定(8日間のクーリング・オフなど)の対象外です(特定商取引法施行令 第34条)。一方、パソコン本体や、SSD・HDD・メモリなどのパーツは、消費者庁が示す対象外の具体例に含まれていないため、対象になると考えられます(消費者庁「特定商取引に関する法律施行令第34条で規定する物品の具体例」)。

