「使わなくなったOfficeやAdobeのソフト、売れる?」——PCソフトの買取は、パッケージ版で、ライセンス(ソフトを使う権利)を譲れる状態のものが中心です。一方で、PCに最初から入っていたソフトや、サブスクリプション(定額制)のサービスは、単体では売れません。
そこでこの記事では、売れるソフトと売れないソフト、Office・Microsoft 365・Adobeのライセンスの注意点、高く売るための準備を中立の立場でまとめました。
この記事のポイント
- 売れるのは、ライセンスを譲れるパッケージ版のソフトが中心です。
- PCに最初から入っていたOfficeは、そのPCと一緒にしか譲れません。
- Microsoft 365などのサブスクリプションは、別の人に譲れません。
1. PCソフトの買取で売れる物・売れない物
まず、種類ごとの目安です。
| 種類 | 売れるか | 理由 |
|---|---|---|
| パッケージ版(未使用・プロダクトキーあり) | 値段がつくことがある | ライセンスを譲れる場合がある |
| パッケージ版(使用済み) | 条件しだい | 前のPCから削除し、ライセンスを移せるかで変わる |
| プリインストール版(PCに最初から入っていた) | 単体では売れない | PCと一緒にしか譲れない |
| サブスクリプション(Microsoft 365など) | 売れない | 契約したアカウントから譲れない |
| 会社向けのボリュームライセンス | 対象外にする店もある | 契約で使う条件が決まっている |
とくにプロダクトキーは、なくさないようにしましょう。というのは、キーをなくしたソフトは、買い取らない店もあるからです。
2. Officeのライセンスの考え方
次に、Officeの場合です。Microsoftのライセンス条項(Office 2024)では、PCにプレインストールされたOfficeは、そのPCと一緒にのみ、別のユーザーに譲渡できると定めています(Microsoft「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項 OFFICE 2024 デスクトップ」)。
一方で、店で買ったパッケージ版(スタンドアロン)は、買った人が最初のライセンスユーザーで、新しいユーザーが条件に同意すれば、そのユーザーのデバイスに移管できるとしています。ただし、新しいデバイスに移すときは、前のデバイスから削除する必要があります。
なお、パッケージ版でも、Microsoftアカウントに結びつけて使い始めたものは、買い取らない店もあります。そのため、使用済みのOfficeは、売れるかを先に店に確かめましょう。
3. Microsoft 365などのサブスクリプション
さらに、定額制のサービスは売ることができません。Microsoftは、既存のMicrosoft 365のサブスクリプションを、1つのMicrosoftアカウントから別のアカウントに譲渡することはできないと案内しています(Microsoft「Microsoft 365 サブスクリプションを別のアカウントに譲渡する」)。
そのため、Microsoft 365は、使わなくなったら解約するのが基本です。PCを売る前のサインアウトの手順はパソコンを売る前にやることで解説しています。
4. Adobeなどほかのソフト
また、Adobeのソフトも、自由には譲れません。アドビ基本利用条件は、利用者の権利や義務を、アドビの書面による同意なく譲渡・移転することはできないと定めています(アドビ「アドビ基本利用条件」)。
そのため、ほかのソフトも含めて、ライセンス条項(使用許諾契約)で譲渡を認めているかを確かめましょう。なお、ダウンロード版のソフトやゲームは、アカウントに結びつくため、売れないことがあります。
5. 高く売るための準備
そして、売ると決めたら、次の点を押さえましょう。
- 付属品をそろえる:ディスク(メディア)、ケース、プロダクトキー、説明書
- 未開封なら開けない:未使用・未開封の物は、評価されることがあります。ただし、買い取る条件(プロダクトキーが未使用か、付属品がそろっているかなど)や、状態の確かめ方は店によって違います。申し込む前に確認しましょう
- 使用済みは削除する:インストールしていたPCから削除し、ライセンスを移せる状態にする
- 使わないなら見積もりを取る:新しいバージョンが出ると、古いバージョンは値段が下がることがあります
なお、Windowsのライセンスの扱いは自作PCの買取で解説しています。
6. 出張で売るときの注意
また、出張買取(訪問購入)では、パソコン用のソフトはクーリング・オフの対象外です(消費者庁「特定商取引に関する法律施行令第34条で規定する物品の具体例」)。そのため、金額に納得してから引き渡しましょう。くわしくは出張買取のクーリングオフで解説しています。
7. PCソフトの売却に関するよくある質問
プロダクトキーをなくしたソフトは売れますか。
買い取らない店もあります。まず、外箱やカードにキーが残っていないか探しましょう。
PCに付いていたOfficeは、PCと一緒なら売れますか。
PCと一緒なら譲れます。ただし、店によって扱いが違うため、Office付きであることを伝え、付属のカードなどをそろえましょう。
古いバージョンのソフトも売れますか。
サポートが終わったバージョンは、値段がつかないこともあります。したがって、見積もりで確かめましょう。
まとめ:PCソフトの買取は「ライセンスを譲れるか」で決まる
まず、パッケージ版か、プリインストール版か、サブスクリプションかを確かめましょう。次に、プロダクトキーと付属品をそろえ、使用済みの物は前のPCから削除します。このように、PCソフトの買取は、ライセンスを譲れるかどうかが分かれ目です。
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公開日 2026.10.22 / 更新日 2026.10.22
※本記事は買取に関する一般的な情報を中立の立場で提供するものです。ライセンスの条件は、ソフトやバージョンにより異なります。運営者情報・古物営業法に基づく表記はサイトフッターをご覧ください。
※出張買取(訪問購入)では、液晶ディスプレイやプリンターなど持ち運びが容易でない家庭用の電気機械器具と、パソコン用のソフトなどプログラムを記録した物は、特定商取引法の訪問購入の規定(8日間のクーリング・オフなど)の対象外です(特定商取引法施行令 第34条)。一方、パソコン本体や、SSD・HDD・メモリなどのパーツは、消費者庁が示す対象外の具体例に含まれていないため、対象になると考えられます(消費者庁「特定商取引に関する法律施行令第34条で規定する物品の具体例」)。

